私は昔から肌が弱く、ちょっとした刺激やストレスで身体のあちこちに痒みが発生してしまう厄介な体質でした。

 

手足を始め、普段から何の躊躇いも無く手入れ出来る部位に関しては、対応出来るスキンケア用品や薬品が揃っており、トラブルに対するケアも比較的楽だったのですが、私が特に困っていたのはちょっと恥ずかしい話、お尻の肛門周りでした。

 

現在では肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)という立派な病名が付けられているものの、私自身その様な症状であるとも知らず、常に痒みが起こってしまう肛門周りに対し、ひたすら掻き毟って快感を得るという対応しか取れなかったのです。

 

調べてみると、ウォシュレットの掛け過ぎで肛門周りの皮膚が乾燥しカサカサな状態となってしまい、それが新たな痒みを呼び寄せ再び掻き毟ってしまうという悪循環に陥り易いとの事。

 

まさに私にピッタリ当て嵌まるパターンであり、何とか痒みを治め、快適な毎日を送りたいと強く願う様になっていたのでした。

 

皮膚科で診てもらい強めのステロイドを処方され、確かに一瞬は効くものの副作用はやはり心配な上少し経つとすぐに痒みがぶり返してしまいます。

 

またウォシュレットもお通じ後の清潔保持の為に止める訳にはいかず、さてどうしたものかとしばし悩んでした。

 

ですがそれに関するソーシャルネットを見ていたところ、市販の保湿用ワセリンが長期間に渡り安定して効く、という話を見付け、早速私も飛びついてみました。

 

値段はせいぜい400円程度で皮膚科に1回通うよりははるかにリーズナブル。

 

これをウォシュレットを当てた直後や痒みの出易い就寝直前に肛門周囲に丁寧に塗り、しばらく過ごしたところ、確かに強い痒みが収まり、快適な生活が戻ってきました。

 

また他の部位の垢切れに塗っても痛みが軽減する等、酷い肌荒れや痒みには欠かせない存在ともなってくれています。

 

お尻の痒みに悩んでいる人がいれば、是非一度はワセリンの塗布を試して欲しいものです。